吉田稔郎旧蔵資料, Toshio Yoshida collection
概要
吉田稔郎(1928-1997)は具体美術協会創立メンバーのひとりであり、作家として活動するだけでなく、具体美術協会の記録、会計、連絡などの事務局的な役割を担い、吉原治良の秘書役も兼ねるなど、その円滑な運営に大きな役割を果たした。
本資料群は、吉田本人の制作に関わる作成物(ネガ、作品ファイル、展覧会ファイル)のほか、吉田が保管していた具体美術協会の展覧会やイベントを記録した8mmフィルム等、具体美術協会の活動記録が多く含まれる。
映像資料のうちフィルムを媒体とするもの(16ミリ、8ミリ)については、デジタル複製物を当館アーカイブズ情報室にて閲覧可能(予約不要)
年代域
- Agent Relation: 1928-1997
容量
136 箱(複数)
3 冊(複数)
使用言語
日本語
英語
ドイツ語
編成方法
本資料群は吉田稔郎本人が作成したもの、具体美術協会や他作家、他組織から入手・収集したものなどからなる。
主な構成物は写真ネガフィルム及びプリント、書簡・原稿・図面・デザイン画などの手稿、スクラップブックやアルバム、新聞・雑誌記事・パンフレット・チラシ・ポスターなどの印刷物、具体美術協会など吉田が参加したグループの運営・事務文書。
紙資料や写真はさまざまな状態で封筒などに入れられていた。吉田稔郎自身が整理していたとみられるものがあり、それらはそのまま保存用フォルダへ移す。一部、当館が受贈する前に資料群を保管していた芦屋市立美術博物館にて整理がなされた形跡(館名入り封筒を使用)があり、いくつかの主題のもと、選別された資料が封入されていた。これらについては、現時点においては当時の選別方針が不明瞭であるため、封筒の中身をそのまま保存用フォルダへ移し、新たに編成するシリーズに振り分けた。保存用フォルダへの移し替えに際しては、内容物に関わる文字情報の記載があれば転記した。なお、大量の写真プリント(アルバム等に綴じられていなかったもの)、写真ネガ、記録映像(8ミリ、16ミリフィルム等)については、イメージリソースとしての取り扱いやすさを考慮して、便宜的に編成上分離する。全体的に見ると、資料発生に関わる秩序はすでに部分的にしか残っておらず、ランダムにさまざまな資料が箱詰めされていた。従って、構成物から見出すことのできる作家としての活動履歴と私的記録を軸に、次の主題分類でシリーズ編成を行う。
シリーズの構成は、吉田稔郎活動履歴(シリーズ1:具体美術協会、シリーズ2:具体美術協会以後の作家活動履歴)、私的記録(シリーズ3:私的文書類、シリーズ4:吉原製油株式会社)、シリーズ5:視聴覚メディアとする。
「シリーズ1:具体美術協会」は、具体メンバーであった吉田稔郎の作家としての活動記録に加え、グループの運営・会計等の事務文書、書簡、写真、掲載記事、他の具体会員による手稿や作品プラン、具体美術協会解散後に同グループ名を冠して行われた展覧会などの記録を含む。「シリーズ2:具体美術協会以後の作家活動履歴」は、具体美術協会解散後に、吉田が主体的に行った創作活動(リサイクルアート、スカイアート、バルカイダー)ほか、運営に携わった童美展、ジャパン・エンバといった公募展に関するもの、その他作品制作に関わる写真・新聞記事等のスクラップ、図面・デザイン画、原稿、掲載記事を含む。「シリーズ3:私的文書類」には、私的書簡(シリーズ1及び2に分類しにくいもの)、複数年にわたる吉田のポートレート、「シリーズ4:吉原製油株式会社」には、吉田が長らく社員として勤務した吉原製油株式会社の写真アルバムが含まれる。
構成:
シリーズ1: 具体美術協会 *解散後も含む
シリーズ2: 具体美術協会以後の作家活動履歴
シリーズ3: 私的文書類
シリーズ4: 吉原製油株式会社
シリーズ5: 視聴覚メディア
保管履歴
1994年7月以来芦屋市立美術博物館に寄託されていたが、2011年3月より大阪大学総合学術博物館に管理主体が移る(寄託)。その後、大阪大学は資料を遺族に返却(2014年7月)した。平成27年度に大阪新美術館建設準備室(大阪市)が作家遺族より受増。
Subject
- 具体美術協会. Gutai Bijutsu Kyōkai (Organization)
- 言語
- 日本語
- 表記
- Japanese (alias for Han + Hiragana + Katakana)
更新履歴
- 2026-08-01: 編成公開(髙橋・李)
管理者情報
カテゴリ: 特別コレクション リポジトリ